英検やTOEIC、大学入試などのために英語を勉強している人で、点数が伸びない人の特徴として最近とても感じることがあります。
それはとにかく過去問を解きたがる人が非常に多いということです。
英検を取りたいから英検の過去問を何度も解く、大学入試のための共通テストや大学の過去問を解く。
一見何もおかしなことはないように思えますが、これは大間違いです。
もしあなたが十分に英語の基礎が身についているならそれでもいいかもしれません。
ですがもしあなたが、英語がそこまで得意ではなく、英語の力をつけるために過去問を解こうとしているならそれはっきり言って意味がありません。
まず大前提として、過去問というものは本番の練習をするためにあるものです。
どのくらいの問題量なのか、問題の性質(文法・長文・語彙・作文など)、問題のレベルなどなどを測るためには過去問を使用するべきです。
なので試験などを受ける時は一度は本番の前に過去問を解くというのは必要だと思います。
ただ本番の練習のためではなく、点数をあげるために過去問を解きまくるのは時間の無駄です。
使用している過去問は解けるようになるかもしれませんが、重要なのは試験本番の初見問題を解けるかどうかです。
当たり前ですが、英検だろうが大学入試だろうが初見の問題は根本的な英語の基礎力がなければ解くことはできません。
そしてその基礎力は過去問を解いていてもほとんど身につきません。
基礎力をつけるなら語彙を増やす・文法を理解する・英文を読む練習をするという3点がとても重要です。
ただ、英文を読む練習のために過去問を解くというのであれば意味がないとは言いませんが、ただそれをやるなら同じ長文を何度も読んでいてもそんなに意味はありません。必ず初見の長文を用意しなければいけないので大量の過去問を用意するなど注意してください。
ということで、もしあなたが資格試験や入試のために英語の力を付けたいのなら、過去問ではなく自分が足りない力を身につける勉強をしましょう!単語や文法の勉強に関しては他の記事を参考にしてください。